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いつも行こうとして、なかなか家の都合と合わずにキャンセルばっかりしていたので、本当に久しぶりの参加。久しぶりに会った方々には、「本当に久しぶりですね」と言われるくらい。 今調べてみたら、この前に参加したのは2017年10月のPHPカンファレンスで実施した時以来のようだ。

いつもなら午前から始めるワークショップを今回は午後から始める短縮版としての開催だった。各回ごとに運営としては、集客のための挑戦を1つ入れていて、今回は「午後からなら参加しやすい」という仮説のもとでこうなったようだ。 自分としても午後からの方が家のことを片付けてから来れそうなので、参加しやすい気がした。 しかし、新たな問題として、今回はサポーターがビギナーより多くて余ってしまうという状況になってしまった。サポーターの申し込み状況に応じて、ビギナー枠を調整しているはずなんだけど、こういうことも起きるようだ。逆よりかはマシではあるが。

サポーターの時に気にしていること

2年ぶりだけど、サポートしてるときに気にしていることを意識しながら取り組んでみた。

  1. ビギナーは、自身が見つけた問題点の報告やコードの修正など過小評価してしまうことがある。なので、サポーターはOSSの一開発者として、その報告や修正がありがたいものかを伝える。
  2. ビギナーは、報告や修正をちゃんとしたものにしようと、色々やろうとしてしまう。なので、サポーターはその報告や修正に一旦区切りをつけて出せる単位にまとめるよう助ける。
  3. ビギナーは、報告や修正は取り入れられなければ価値が無いと思ってしまう。なので、サポーターはこれまでの経験を踏まえて、貢献の過程で学んだことを伝える。

1については、ビギナーはOSS開発者をとてもつよいエンジニアと想像してしまう傾向があるようなので、実際にはそんなことは無いという事実を伝える。簡単に言うと、良いことしかやってないので褒めまくる。

2について。 ちゃんとしたものでないと受け入れられない、とビギナーの方は考えてしまう傾向にあるようだ。 問題点の報告だけでなく、原因を添えたり、解決のための修正を送らないといけないと思って、どんどん膨らまそうとしてしまう。その結果、本来ならできたはずの問題点の報告がまとまらなくなってしまい、できずに終わりそうになってしまう。 なので、何か問題点を見つけたら、まずそれを速やかに報告できるようにまとめるようにサポートする。

3についても、2に近いかもしれない。 ビギナーは受け入れられる報告や修正でないと意味がないというように思ってしまうようだ。 受け入れられるかどうかは、正直サポーターもわからない。 でも、受け入れられなかった時に色々学べることがある。 受け入れられなかったとしても、その時になぜそれが受け入れられないのかOSS開発者が回答してくれるはずだ。 対象としている環境や設計の方針などで、問題や不具合に見えるものでもちゃんとした理由があったりする。 ちなみに、自分の経験上、出したプルリクエストなどがいきなり閉じられることは無かったし、取り込むために必要な追加の修正などコメントを貰うことの方が多い。稚拙な英語でうまく伝わらない時も「これは○○ということかな?」みたいに理解することに努めてくれる場合が多い。

ということで、どんな小さな発見でも尊いので、それを第3者が見てもわかるように書いてお伝えすればいい。 問題点を報告できそうだったら、もし見つけられれば原因も添えてあげればいい。 それはプラスαで、必須ではない。 原因までわかって可能なら修正を送ってあげればなお良いだろう。でも、これも必須ではない。 報告や修正が取り込まれなかったとしても、それを無碍に扱うOSS開発者はいない。いたとしたら、きっとそのOSSは発展しないだろう。 小さなことだとしてもフィードバックが開発にとって大切なことだから。

と、こんなことを書きつつも、今回のワークショップでちゃんとできたか心配。 最後のアンケートで、参加者全員から「大変満足」をいただけたので、とりあえず安心はしている。

次回予告

次回は10月27日(土)にLAPRAS株式会社さまにて開催です。

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ミートアップは10月7日(月)に神田の英和システムマネジメントさまで開催です。

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おまけ

会場は、GaiaxさんのコミュニティスペースNagatacho GRiD

普段はコワーキングスペースとして空いていれば無料で使えるそうだ。 今回は、その一角をワークショップのために貸していただけた。 今回は2Fのフロアだったが、地下と4Fにも貸し出し可能なフロアがあるそうなので、勉強会開催を考えることがあったら候補に入れておきたい。