プログラムの設計を勉強しようと、デザインパターンを調べていると、パターン・ランゲージということが出てきた。 アジャイル開発のコミュニティの中でも、パターンという言葉がよく出てくる。 そういったことから、パターンについて興味が持ち始めていた。 そこで、先日参加したアレグザンダー勉強会で紹介してもらったのが、この本だ。

この本は、タイトルの通り、アレグザンダーが建築について研究し始めてから、パターンやパターン・ランゲージ、15の幾何学的特性の考えに至るまでの経緯が書いてある。 ちゃんと理解できている自信は無いが、もともと数学者であるアレグザンダーが建築においても客観的にわかるような良いデザインの法則を見つけ出そうという試みをしていると思う。 それ自体、とても興味をそそられた。その道は容易なものではなかったのも、最終章の「闘い」から感じた。きっと、ここに書かれていないような様々な闘いが周りと繰り広げられたのだと思う。

ソフトウェア開発は、建築と同じようなアナロジーで語られることがある。 アレグザンダーの考えが何かしら役に立ちそうな気がしてきて、周りの人達がなぜパターンやアレグザンダーについて強い関心があるのかが何となくわかってきた。 それとは逆に、デザインパターンはアレグザンダーがパターンで目指していたことに比べるととてもかけ離れているように思えてきた。 なんとなくだが、デザインパターンを使ったところで、生き生きとしたソフトウェアができるような気がしない。 開発者にとっては便利で良いものかもしれないが、出来上がったソフトウェアを使うユーザーにとってはそれは関係無いように思える。

あぁ、これはきっとネイチャー・オブ・オーダーに手を出すしかないのだろうか。

参考