毎年恒例のスクラムのカンファレンスであるRegional Scrum Gathering Tokyo 2022にボランティアスタッフとして参加してきました。 昨年はスピーカー、一昨年は一般参加だったので久しぶりのボランティアスタッフ、なおかつ今の御茶ノ水ソラシティでの開催では初めてのスタッフ業をしてきました。

Regional Scrum Gathering℠ Tokyo 2022

11回目となるRegional Scrum Gathering℠ Tokyoは、2022年1月5-7日の3日間、御茶ノ水のソラシティカンファレンスとオンラインにてハイブリッド開催します。

各セッションの感想なんかは参加者の方々のレポートに任せるとして、ここでは個人的なことを書いていこうと思います。

ハイブリッド開催

今年もやはり昨年と同様にコロナ禍を考慮したハイブリッド開催でした。 オンライン会場としてZoomとDiscord、オフラインの会場は例年通り御茶ノ水ソラシティでの実施。 感染者数の状況などが昨年と比べて良い状況ということもあり、オフライン会場の来場者数が増えていたようです。 自分にとっては実に2年ぶりのオフラインイベントへの参加だったので、とても緊張しました。 普段のオンラインイベントでは聞き専でチャットばかりだったので、久しぶりに会う人がわかるだろうか、ちゃんと話ができるだろうかといった不安がありました。

今回は久しぶりに会う人だけでなく、この2年間でオンラインでしか関わったことが無い人と直接挨拶をするという不思議な初対面が多くありました。 ネームカードにアカウント名を書いている方が多く、声をかけられてもすぐに誰なのか判別することができました1。 誰かが言っていたけど、かつてのオフ会みたいで楽しかった。

オフライン参加者の変化

二日目に雪が降ったり、オミクロン株の感染者数が急増し始めたりと会期中に状況が変わりました。 この1年の間でオンラインイベントでの参加にも慣れていたのでしょう。 オンライン参加に切り替える方々が見られました。 ハイブリッドのおかげで、それぞれがもっとも安心して楽しめる参加の仕方が選択できたのだと思います。

それでも、オンライン参加者の数は昨年に比べ減っており、オンラインの盛り上がりは若干落ちたように思いました。 なんとなくな感覚ではありますが、チャットの投稿数が減っていたので、そう思っていました。

ハイブリッドOSTの浸透

オンラインの盛り上がりが落ちたように思っていたのですが、3日目のOSTのときにそれは違うように感じました。 ハイブリッド開催2年目のOSTもオンラインとオフラインとを繋いでのハイブリッドOST。 今年は各テーブルにiPadや部屋の配信機材を使ってzoomで接続するなど、OSTの各テーブルがオンラインと密接に繋がる仕組みが導入されていました。 そのおかげで今年はオンラインと分かれることなく本当に同じ議論をできているテーブルがいくつも見られました。

別に誰もやり方を説明せずとも各参加者が自ずとやり方を探っている姿はとても面白かったです。

廊下

セッション中だったり、お昼休みだったり、OSTの脇だったり、その場に居合わせた人たちで自然と出来上がる立ち話。 そんな集まりがいたるところにできていた。 予め決まっていた会話ではないはず。 こういうセレンディピティのようなものが、オンサイトの醍醐味のひとつということを改めて実感しました。

昨年のスクフェス札幌でのスライド作成のときに思い出していた光景を再び見られたのは嬉しかった。

「尊敬してます」

スタッフ同士はトランシーバーでやりとりしていたのですが、何かの指示や仕事のお願いを誰かが受け取ると、その人に対して「尊敬してまーす」という返答が来ます。 最初はどういう文脈なのかわからなかったのですが、軽い「ありがとう」くらいのノリで使っているように感じました。 これって最高じゃないですか? ちょっとした感謝に、普段だったら最上級の感謝の言葉とも言える「尊敬」を使ってるんですよ。 感謝のブルジョアっぽい感じでとても良い気持ちでした。

参加者の方々、業者さんの方々のおかげで滞りなく3日間が無事に終わりました。 RSGTに関わった皆さん、尊敬してます。

  1. 逆に言えば、アカウント名が書いてなかったりネームカードが見えづらかったり、SNSのアイコンが本人の顔でないと声が書けられないとも言える。