今年一年もあっという間に終わろうとしています。 今年は仕事に集中しつつ、後半では家族の健康について考えることが多い1年でした。
建設業の受託開発と生成AIへの取り組み
主に建設業の受託開発に携わり、その中で大規模言語モデル(OpenAI)を使ったPoCを実施しました。 このプロジェクトでは、チャット形式とは異なる形でのOpenAIを業務活用するための課題に取り組んでいました。 その成果を自社のカンファレンスであるHololab Conference 2024で公開しました。 そして、今年もこれまでの業務の中で得られた知見をもとに自分たちから課題を提案するための発表をしました。 これらの自社カンファレンスでの発表については、スライドと動画が公開されていますので、ご興味があればご覧ください。
AI自体に関する関心が高まり、より専門的な知識を深めるために資格を取得しました。
「生成AIで何でもできる」という期待は理解しつつも、従来の機械学習やディープラーニングの方が効果的な場面もまだ多くあると感じています。 そういった場合でも、AIを使った提案ができるようにしていこうと考えています。
新規事業開発へのシフト
今年は組織変更もあり、新規事業開発に携わることになりました。 これまでの経験を活かしながら、AIを含む新しい技術領域を担当することになり、さらなる成長を目指しています。 この新しい挑戦には大きな期待と責任を感じていますが、一歩ずつ前進していきます。
今はまだなにか明確にプロダクトを作るという段階ではなく、課題や市場を見つけている段階です。 どう問いを立て、仮説をどうアップデートしていくかが大事と感じつつも、自分が苦手な領域ということもあり、色々と試行錯誤しています。
副業の成果
一方、副業では、昨年までの活動が形になりました。
SOSフィルター
いくつかの自治体に導入していただき、ゆるやかにではありますが広まっています。
「SOSフィルター」が5万台にインストールされました。児童生徒の自殺対策を目的とした、1人1台端末向けブラウザ拡張機能
実際に展開してみてわかることも多いことがわかりました。 まだまだプロダクトとしては取り組むべき課題が多いので、これからも改善を続けていきます。
プライベートで感じた健康の重要性
今年は、特に健康の大切さを痛感する一年でした。 今年の9月から娘が大きく体調を崩し、家族のサポートが必要な場面が多くなりました。 リモートで仕事をしているので、自分が家にいることが不幸中の幸いではありました。 しかし、業務と家庭の両立はこれほど難しいのか、ということも感じています。 これまで自分が仕事に集中できていたのは、それまで何となく保たれていた健康があってこそだったのかもしれません。 たまたまうまく行っていたことがとても脆いものだということを学びました。 歯がゆい思いを感じつつも、一番つらいのは娘自身であることを理解しています。 思ったように動けないこと、受験に向けてやりたいことができないこと、その中頑張り続けていても思った結果が出せないこと、なにより理解されづらい病気のために一部の人たちからのかけられる言葉がつらいものでした。 差別とは差別しようとして起こるものではなく、それまで学んできたことの違いで起こるもののように思いました。 そのことを理解しているのかどうか、相手が自分が理解できない何かを抱えているということが必要な配慮なのだと思います。 もしかしたら、自分も知らず知らずのうちにこういった配慮がかけることで、相手を傷つけているのかもしれないので、気をつけたいと思いました。
そんな中でも、職場の上司やチームメンバーに状況を理解してもらえたこと、自分にとってやりやすい形で働ける環境に整えてもらえたことはとても助かりました。非常に感謝しています。 いくつか病院を周り、たまたま専門的な知識を持つ医師に出会えたことも幸運でした。 おかげで、以前よりは状況が改善してきています。
ただ、こんな難しい状況でも辛いことだけでなく良いこともありました。 同じ問題に向かって、家族で話をする量は増えたことです。 この状況だから知れたこともあり、それはそれで良かったと思っています。
2025年への展望
今年1年はAIのことや新規事業のこと、娘の病気のことなど、これまで自分が理解していなかったことに直面することが多い年でした。 そのため、インプットが、特に病気のことが多く、ブログ記事がほとんど更新できなかったようにアウトプットが少なかったと感じています。 来年は何かしらの形にしていきたいと思っています。
まずは娘の高校受験を納得できる形で終えることができるようにサポートすることが最優先です!