毎年恒例のエンジニアの祭典Developers Summit 2019に行ってきた。 今年はスピーカーでも当日スタッフでも無く、ただの参加者です。 やっぱり個人スポンサーになっておくべきという後悔を初っ端からしてしまった。最前席がやはり最善。
全部のコマをセッションで埋めるつもりは無いので、聞きたいところに行き、なるべくAsk the speakerでスピーカーにお話を伺うのがやはり良いなと思いました。 こういうスタイルのイベントを長く続けているのは本当に尊敬する。 その中でも、少しずつスタイルを変え続けていて、今年はスタッフの方々がスタッフTシャツを来てて、お祭りっぽさがあってとても楽しい雰囲気を感じる。 例年だと、スーツのホテルマンみたいな見た目だったから、ちょっと話かけづらかった(個人的見解)。
以下、参加したセッション
❤一生エンジニアを楽しもう❤夢中が最高!! 漆原 茂 [ウルシステムズ]
タイトルにあるようにずっと「一生エンジニア」でいるための方法について、それがなぜ良いのか、そしてそれを裏付ける様々な分野の研究の成果を紹介してくれた。 昨年、ほぼ同じタイトルの話をしていたので、また聞きたいなー、と思って来ました。 けれど、昨年に比べて、追加で新しい話が加わっていたので、非常に面白かった。
プログラマー35歳定年説を否定するものとして、そもそも何かを学ぶことについて年齢での衰えが無いという話、もしそれが劣化するとしたらそれは環境要因の方が大きいという話はだいぶ希望をもらえた。 特に、環境要因として4つ挙げていた。
- 毎日プラスになるサプライズがある
- 未来を楽しみにしている
- 同じ気持ちの仲間がいる
- 幸せにあふれている。
幸いなことに今はこの4つを満たせていると思っている。 1は毎日何か新しいことを学ぶ時間をきっちり取るようにチームで決めて、実施している。2は、自分たちの気質上なのかそういう話が多い。3は、1と2がチームでできているので大丈夫だと思う。4は、1から3の状況が自分としては幸せな環境だと思っている。 色々なことがあって、偶発的にできているような感じもするので、どうやったらこれを再現できたり、まわりに拡大できるかは考えないといけないんだろうな。というところで、示唆を与えてくれるセッションだった。
Togetterのまとめは、こちら。
大学におけるイマドキのエンジニア教育 角 征典[ワイクル] 永瀬 美穂[アトラクタ]
産業技術大学院大学や筑波大で行われている文科省プロジェクトenPiT、東工大で実施されている産学連携のPBLであるEDP(エンジニアリングデザインプロジェクト)で教えている実践的な開発の教育についての話だった。
永瀬さんの話では、「学び方を学ぶ」というのがとてもおもしろかった。 大学の教育だと課題(おそらく情報理論とか線形代数のような科目)を教えていくのは、今後も変わらない理論ならいい しかし、ソフトウェア開発やそこで使う技術は数年単位で変化しつづけるので、それを学びつづける必要が出てくる。 なので、「学び方」自体を学ぶ必要があるということだ。午前に聞いた漆原さんの話と少し繋がるところがあって、面白い。 正直、自分が学生だったら、こういう授業がある大学を選びたいなって思った。
角さんの東工大のEDPの話は、詳しくは書籍に書いてあるのでプロジェクト自体についてはそちらを読むとグッとくるんだろうなと思う。 個人的には特に角さんが書いた章の文体というかノリがとても面白いし、そういうふうに面白く書けるだけのプロジェクトだったんだなという風にとらえている。 あと、裏設定として採用につなげているところなんてのも、とても良いと思った。 自分が就職活動中に難しく感じたのは、企業で働くイメージが想像しづらいというところだった。 PBLで擬似的にでも何らかのやりとりをスポンサー企業とやっていれば、かなり働くイメージがつきやすいと思う。 これは学生側だけでなく、企業にとっても同じだろう。

- 作者: 東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト,齊藤滋規,坂本啓,竹田陽子,角征典,大内孝子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2017/12/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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途中で参考書籍として挙げていた、金出先生の本も読んでみたいなぁ。

- 作者: 金出武雄
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2018/02/09
- メディア: Kindle版
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EDPの情報はかなり公開されてるので、あとで眺めてみよう。
そして、こちらもまたセッションの最中のツイートがToggetterにまとまってる。
アンオフィシャル懇親会
例年懇親会はなく、勝手に集まって飲みに行ったりとかはあったのですが、今年はアンオフィシャルという名の実質公式懇親会が開催されました。 参加者とスピーカーの人たち、そして本当はデブサミ行きたかった人とかデブサミに想いがある人達が集まっていた感じがしました。 ノラLTしたり、コミュニティの告知したりしながら、寿司をつまんでわいわいできたので、とても楽しかった。 途中で、やっとむさんの心理的安全性ゲームで遊んだのだけど、とてもおもしろかった。
運営してくれた滝川さん、会場提供のAkatsukiさん、ありがとうございました!
とりあえず初日はこんなところで。
二日目も書きました。 satoryu.hatenablog.com